SOUNDPEATS Air6 Proが気になっているものの、「Air5 Proからどれくらい進化した?」「価格差の価値はある?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。音質やノイズキャンセリング、装着感はスペック表だけでは判断しにくく、実際の使い勝手まで確認してから選びたいところです。
SOUNDPEATS Air6 Proは、ボーカルを軸にした自然なサウンドを狙った完全ワイヤレスイヤホンです。最大-58dBのAdaptive ANCに加え、Dolby Audio、LDAC、aptX Lossless、最大52時間再生、ワイヤレス充電、装着検知など、Air5 Proより機能面も大きく強化されています。
この記事では、SOUNDPEATS Air6 Proを実際に使い、音質を低音・中音・高音に分けて確認しながら、ノイズキャンセリング、外音取り込み、装着感、通話品質、バッテリーなどを詳しくレビューします。
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✅ 資格:応用情報技術者・情報処理安全確保支援士・家電製品アドバイザー等
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1. SOUNDPEATS Air6 Proレビュー|実際に使ってわかった特徴とおすすめな人

SOUNDPEATS Air6 Proは、高音質コーデックや強力なノイズキャンセリングを引き継ぎつつ、音質・バッテリー・日常の使い勝手まで強化したモデルです。
特にAir5 Proから分かりやすく進化したのが、バッテリーです。イヤホン単体の最大再生時間は7.5時間から12時間、ケース込みでは37時間から52時間へ伸び、急速充電も10分で約2時間から約4時間再生へ強化されました。
一方、通常価格はAir5 Proの9,980円から12,380円へ上がっています。
そのためAir6 Proを選ぶうえでは、単純なスペックの高さだけでなく、追加された機能を普段の使い方でどれだけ活かせるかがポイントになります。
ただし、SOUNDPEATS製品はセール価格でお得に購入できるチャンスもありますので、実際にはそれほどの価格差にはならないと思われます。
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1-1. SOUNDPEATS Air6 Proを実際に使って良かったところ

Air6 Proでまず魅力に感じるのは、1万円台前半の完全ワイヤレスイヤホンとして不足している機能がほとんどない点です。音質面ではLDAC、aptX Adaptive、aptX Losslessに加え、Snapdragon SoundとHi-Res Audio Wirelessにも対応しています。
Air6 Proではドライバーが10mm PU+PEEKから11mm PU+PMIへアップグレードされ、独自チューニング「Air Series Tuning Gen2」も採用されました。
また、ワイヤレス充電に対応したのはかなりうれしいポイントです。スマホ用のQi充電器を共有できるため、充電環境をまとめられます。
バッテリー持ちもかなり強化されていて、イヤホン単体で最大12時間、ケース込みで最大52時間再生でき、10分の充電で最大4時間使える急速充電にも対応しているので、長距離移動のお供に最適です。ケース込みなら、平日の通勤利用でも充電頻度を抑えられます。
さらに、片側のマイク数はAir5 Proの3基からAir6 Proでは4基へ増えました。
CVCによる通話用ノイズキャンセリングと風切り音低減にも対応しているため、オンライン会議でも気軽に使うことができます。
私は出張先でもオンライン会議を行うことがあるのですが、わざわざヘッドセットを別で持っていく必要が無くなりました。
また、装着時の安定感も高く気に入っています。
1-2. SOUNDPEATS Air6 Proを使って気になったところ・デメリット
機能的には順当な後継機としてすばらしい完成度だと思いますが、使ってみて少しわずらわしいと感じたのが、イヤホン本体をケースに収納するときの向きです。
Air5 Proもそうでしたが、Air6 Proもイヤーチップが外側にくるように収納します。
そうすると、着け外しの際、イヤホンの向きをひっくり返さないといけません。そのとき危うく落としそうになりました。


慣れれば問題ないと思います。
1-3. SOUNDPEATS Air6 Proがおすすめな人
SOUNDPEATS Air6 Proは、音質・ANC・バッテリー・便利機能をできるだけ妥協せず、コスパの良いモデルを探している方に向いています。
特に相性がよいのは、LDACやaptX Lossless対応端末を使って音楽を楽しみたい人です。Air6 Proは両コーデックに対応するほか、Snapdragon Sound、Hi-Res Audio Wireless、Dolby Audioまでカバーしています。
通勤・通学などでイヤホンを長時間使う人にも向いています。最大-58dBのAdaptive ANCを搭載し、通常モードではイヤホン単体最大12時間、ケース込み最大52時間再生できるため、充電頻度を抑えやすい仕様です。
Air5 Proでは非対応だったワイヤレス充電もうれしいアップデートです。ワイヤレス充電はAirPods Proなどの高級機に搭載される機能ですが、まさかこの価格帯のワイヤレスイヤホンに搭載されるとは思いませんでした。
POPSをよく聴く方にもぜひおすすめしたいと思いました。アプリのイコライザーで低音を強めに設定してもボーカル音が埋もれず、各音がきれいに分離して聴こえます。『か行』や『た行』の子音のニュアンスや、歌い始めや語尾の息遣いまで聴き取りやすく、アーティストの表現力がより一層伝わってきます。
また、オンライン会議でも声が聞き取りやすいので、仕事用途でもおすすめです。
1-4. SOUNDPEATS Air6 Proをおすすめしにくい人
AirPods Pro、Bose QuietComfortシリーズ、Sony WF-1000Xシリーズ、Technics EAH-AZ100など、すでにハイエンド機を所有している方は、いくらコスパが良いとはいえ、物足りなく感じるかもしれません。
ただ、私は別途ハイエンドのワイヤレスイヤホンを所有していますが、Air6 Proはいつでも気軽に使えるワイヤレスイヤホンとして使用頻度はかなり高いです。
ハイエンド機ほど音の圧が強くなく、長時間使っても聴き疲れしにくいため、スマホでの動画視聴や、家事中のながら聴きに適しています。
1-5. 機種別対応コーデック一覧
最新のコーデックに対応しているとはいえ、お持ちの機種が対応していなければ十分な恩恵は受けられません。
ご参考までに2021年8月23日〜2026年8月23日に発売された機種を対象に、スマートフォンからイヤホンへ送信できるBluetoothコーデックを整理しました。国内主要機種を中心に、aptX Losslessについては海外モデルも含めています。
※正確にはお持ちの機種の公式情報をご確認ください。
- ○:対応
- △:OS・地域版・接続するイヤホンなどの条件あり
- ?:公式な対応確認が取れない
- —:非対応
- SBCは全機種が対応するため、表では省略
| メーカー/対象機種 | AAC | LDAC | aptX | aptX HD | aptX Adaptive | aptX Lossless | LHDC | LC3/LE Audio | 独自コーデック |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iPhone 13〜17シリーズ、SE 第3世代、16e・17e | ○ | — | — | — | — | — | — | △ | — |
| Google Pixel 6/6 Pro/6a | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | — | △ | — |
| Pixel 7〜10シリーズ、Pixel Fold/Pro Fold | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | — | ○ | — |
| Galaxy S22〜S26シリーズ | ○ | ○ | ○ | — | — | — | — | △ | SSC/SSC-UHQ ○ |
| Galaxy Z Fold3〜7/Z Flip3〜7 | ○ | ○ | ○ | — | — | — | — | △ | SSC/SSC-UHQ ○ |
| Xperia 1 IV/1 V | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | △〜○ | — |
| Xperia 1 VI | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ? | — | ○ | — |
| Xperia 1 VII/1 VIII | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | ○ | — |
| Xperia 5 III | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ? | — | △ | — |
| Xperia 5 IV/5 V | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | ○ | — |
| Xperia 10 IV〜VII | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | — | — | △〜○ | — |
| AQUOS R7/R8/R8 pro/R9/R9 pro/R10/R11 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | △〜○ | — |
| AQUOS sense7/sense8/sense9 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | △ | — |
| AQUOS sense10 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | ○ | — |
| Zenfone 9/10/11 Ultra/12 Ultra | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | △ | — |
| ROG Phone 6/7/8/9シリーズ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | △ | — |
| Xiaomi 12シリーズ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | — | ○ | △ | — |
| Xiaomi 13/14シリーズ・14 Ultra | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — | ○ | △ | — |
| Xiaomi 15/15 Pro/15 Ultra | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | — |
| Xiaomi 17シリーズ、MIX Flip/Flip 2、MIX Fold 4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △〜○ | — |
| OnePlus 10 Pro/11/12/13 | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | ○ | △ | — |
| OPPO Find X8 | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | ○ | △ | — |
| Nothing Phone (1)/(2) | ○ | △ | ○ | ○ | — | — | ○ | △ | — |
| Nothing Phone (2a)/(3a)系 | ○ | △ | △ | △ | — | — | ○ | △ | — |
2. SOUNDPEATS Air6 Proレビュー|外観・付属品・スペックとAir5 Proとの違い

SOUNDPEATS Air6 Proは、前モデルAir5 Proの基本路線を引き継ぎながら、ドライバー、ANC、バッテリー、充電方式、装着検知などを幅広く強化したモデルです。
スペックだけを見ると順当なアップデートに見えますが、実際に購入を検討するうえでは「2,400円高くなった分、何が変わったのか」を確認しておきたいところです。Air6 Proの通常価格は12,380円、Air5 Proは9,980円となっています。
ここでは、付属品や本体サイズを確認しながら、Air5 Proとの違いも詳しく見ていきます。
2-1. SOUNDPEATS Air6 Proのパッケージ・付属品

SOUNDPEATS Air6 Proには、イヤホン本体と充電ケースのほか、USB Type-C充電ケーブル、取扱説明書、アプリ説明書、イヤーチップ、ピーツくんのステッカーが付属します。
イヤーチップはXS・S・M・L・XLの5サイズが用意されているため、自分の耳に合わせて細かく調整しやすい構成です。
イヤーチップが5サイズも付属するのはうれしいポイントで、耳穴が小さい人から大きい人まで合わせやすくなっています。特にANCを重視するなら、耳穴をしっかり密閉できるサイズを選びたいところです。
私は左右で耳穴の大きさが異なるのですが、5サイズのイヤーチップから、それぞれに合うものを選べました。
2-2. SOUNDPEATS Air6 Proのイヤホン本体・充電ケースのデザイン
SOUNDPEATS Air6 Proはカナル型の完全ワイヤレスイヤホンで、本体操作には静電タッチ方式を採用しています。

カラーはブラックで、Air Proシリーズらしいスティック形状を引き継いだデザインです。
充電ケースはUSB Type-C充電に加えて、Air6 Proからワイヤレス充電にも対応しました。

Air5 ProはUSB Type-Cのみだったため、デスクやベッドサイドにQi充電器を置いている人にとっては、Air6 Proの方が日常的な充電がかなりラクです。
ワイヤレスイヤホンを快適に使うには、ケースの充電切れを防ぐことが重要です。ケーブルを挿さずに置くだけで充電できるのは、日常的に便利さを実感できる機能です。
また、Air6 Proは装着検知にも対応しており、イヤホンを外したときの使い勝手も改善されたポイントです。
2-3. SOUNDPEATS Air6 Proのサイズ・重量
Air6 Proのイヤホン本体は、片耳あたり公称約4.5gです。

充電ケース単体は実測約44gと軽く、卵形のため手になじみます。

サイズはイヤホン片側が約32×22.191×9.93mm、ケースが約66.635×49.910×26.965mmです。

| 項目 | Air6 Pro(公称値) | Air5 Pro(公称値) |
|---|---|---|
| 片耳重量 | 4.5g | 4.8g |
| ケース込み重量 | 51.95g | 50.3g |
| イヤホンサイズ | 32×22.191×9.93mm | 34.60×19.87×23.50mm |
| ケースサイズ | 66.635×49.910×26.965mm | 66.88×48.33×26.92mm |
2-4. SOUNDPEATS Air6 Proのスペック一覧
Air6 Proの主なスペックをまとめると、以下のとおりです。
| 項目 | SOUNDPEATS Air6 Pro |
|---|---|
| タイプ | 完全ワイヤレス |
| 形式 | カナル型 |
| ドライバー | 11mm PU+PMI複合振動板 |
| 音の傾向 | ボーカル重視のナチュラルサウンド |
| チューニング | Air Series Tuning Gen2 |
| ハイレゾ | Hi-Res Audio Wireless認証 |
| Snapdragon Sound | 対応 |
| Dolby Audio | 対応 |
| LE Audio | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜40kHz |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless |
| Bluetoothチップ | QCC3091 |
| Bluetooth | 6.0 |
| ANC | Adaptive ANC 最大-58dB |
| マイク | 片側4基 |
| 通話用ノイズ低減 | CVC |
| 風切り音低減 | 対応 |
| マルチポイント | 対応 |
| 装着検知 | 対応 |
| Google Fast Pair | 対応予定 |
| ゲームモード | 対応 |
| 防水 | IPX5(イヤホン本体) |
| 単体再生時間 | 最大12時間 |
| ケース込み再生時間 | 最大52時間 |
| 急速充電 | 10分で最大4時間 |
| 充電方式 | USB Type-C / ワイヤレス充電 |
| イヤホン重量 | 片耳4.5g |
| 通常価格 | 12,380円 |
| 発売日 | 2026年8月28日 |
Air6 Proの特徴は、単にANCが強いだけではありません。LDACとaptX Losslessの両方に対応し、Snapdragon SoundやDolby Audioも利用できるため、対応Android端末と組み合わせたときの機能性が非常に充実しています。
さらに、イヤホン単体で最大12時間再生できるバッテリー性能やワイヤレス充電、装着検知まで備えており、音質以外の機能にも大きな弱点がありません。
2-5. SOUNDPEATS Air6 ProとAir5 Proの違いをスペック比較
Air6 ProとAir5 Proの主な違いを比較すると、世代交代で変わった部分が分かりやすくなります。
| 項目 | Air6 Pro | Air5 Pro |
|---|---|---|
| ドライバー | 11mm PU+PMI | 10mm PU+PEEK |
| チューニング | Air Series Tuning Gen2 | ― |
| Hi-Res Audio Wireless | 対応 | 対応 |
| Snapdragon Sound | 対応 | 対応 |
| Dolby Audio | 対応 | 非対応 |
| LE Audio | 対応 | 対応 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless | SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless |
| Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
| ANC | 最大-58dB | 最大-55dB |
| マイク | 片側4基 | 片側3基 |
| 装着検知 | 対応 | 非対応 |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
| 単体再生 | 最大12時間 | 最大7.5時間 |
| ケース込み再生 | 最大52時間 | 最大37時間 |
| 急速充電 | 10分→最大4時間 | 10分→最大2時間 |
| 片耳重量 | 4.5g | 4.8g |
| 防水 | IPX5 | IPX5 |
| 通常価格 | 12,380円 | 9,980円 |
高音質コーデックについては両モデルともかなり充実しており、LDAC、aptX Adaptive、aptX Losslessまで共通で対応しています。
特にバッテリーは大きく伸びており、イヤホン単体では7.5時間から12時間へ約4.5時間、ケース込みでは37時間から52時間へ15時間延長されました。
急速充電も10分で最大2時間から最大4時間へ倍増しているため、充電を忘れたときの安心感もAir6 Proの方が上です。
3. SOUNDPEATS Air6 Proレビュー|音質を低音・中音・高音まで徹底検証
SOUNDPEATS Air6 Proの大きな特徴が、ボーカル表現を軸にした新しいサウンドチューニング「Air Series Tuning Gen2」です。中域を中心に据えつつ、低域には厚みと躍動感、高域にはディテールと聴きやすさを持たせる方向で調整されています。
ここからは、低音・中音・高音、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
3-1. SOUNDPEATS Air6 Proの音の傾向|Air Series Tuning Gen2はボーカル重視
Air6 Proの音作りで最も注目したいのは、ボーカルを中心に音楽全体を組み立てる「Air Series Tuning Gen2」です。
Air5 Proは10mm PU+PEEKドライバーを使い、クリアさや低域の存在感を楽しめるモデルでしたが、Air6 Proでは「Air Series Tuning Gen2」という明確なチューニングコンセプトが加わりました。
そのためAir6 Proでは、単純に低音や高音を強調するのではなく、歌声を埋もれさせず、その周囲に楽器を自然に配置する方向性が音作りのポイントになります。
POPSを聴いてみると、ボーカルの質感と楽器の自然な分離感があり、聴き心地がとても良かったです。息遣いやちょっとしたボーカルテクニックが聞き取りやすくなるため、ボーカルの細かな表現を感じ取りやすいチューニングだと感じました。
ハイエンド機でじっくり聴くのもいいのですが、Air6 Proで気軽に聴くのもリラックスできて良かったです。
イコライザーのプリセットが充実しているほか、カスタムイコライザーで好みの音に調整できます。


3-2. SOUNDPEATS Air6 Proの低音|量感・沈み込み・キックの輪郭をチェック
Air6 Proには、Air5 Proより1mm大きい11mm径のダイナミックドライバーが搭載されています。
振動板はPUとPMIを組み合わせた複合構造となっていて、PUの軽さや柔軟性と、PMIの高い強度・内部損失特性を組み合わせることで、低域から高域まで自然につながるサウンドを狙っています。
Air Series Tuning Gen2では、低域についても単純に量感を増やすのではなく、締まりのある低音で中域を支える方向に調整されています。
このチューニングで重要になるのは、ベースやキックが前へ出すぎてボーカルを覆わないかどうかですが、低域単体の迫力だけでなく、低音が鳴っている場面でも歌声が明瞭に聴こえるのが特徴かと思いました。
3-3. SOUNDPEATS Air6 Proの中音|男性・女性ボーカルの近さと自然さをチェック
Air6 Proで最も重点的に聴きたいのが中音域です。
Air Series Tuning Gen2はボーカル表現を軸に開発されており、自然な声の質感や細かな息遣いまで描き出すことを狙っているとのことです。
そのため、中音域では単純な「声が大きい・小さい」だけではなく、
- ボーカルが近く感じられるか
- 声の輪郭が不自然に強調されていないか
- 息遣いや語尾のニュアンスがわかりやすいか
- 楽器が増えても歌声が埋もれないか
- 男性ボーカルに厚みがあるか
- 女性ボーカルの高い声が細くならないか
といった部分が重要になります。
Air6 Proは、複雑な楽曲でもボーカルと楽器が埋もれにくい分離感を目指して開発されています。
特にJ-POPやアニソンのように、ボーカルの周囲でシンセ、ギター、ベース、ドラムなどが同時に鳴る曲では、このチューニングの狙いが分かりやすいかと思います。
3-4. SOUNDPEATS Air6 Proの高音|伸び・解像感・刺さりやすさをチェック
高音域では、細かな音をどこまで拾えるかだけでなく、長時間聴いたときの刺激の強さも確認したいところです。
解像感を強調しすぎるイヤホンでは、シンバルやハイハットの金属音、女性ボーカルのサ行などが刺さるように感じることがあります。一方、Air6 Proでは高音の刺さりを感じにくく、長時間でも聴き疲れしにくいバランスだと感じました。
3-5. SOUNDPEATS Air6 Proの音場・定位・楽器の分離感
Air6 Proでは、低・中・高域だけでなく、楽器同士の分離感も重要なテーマになっています。
音場や分離感を確認するときは、ボーカルだけのシンプルな曲よりも、バンドサウンドやオーケストラ、打ち込みの多いJ-POPなどを使った方が違いを把握しやすくなります。
具体的には、中央にボーカル、その左右にギターやピアノ、奥側にドラムというように、それぞれの音源の位置を追えるかをチェックすると定位の特徴を判断しやすいです。
ベースとキックが重なる場面や、多数の楽器が一気に鳴るサビでも音がひとかたまりにならず、それぞれを追いやすく、Air6 Proの優れた分離感を十分に感じ取ることができました。
これで定価が1万円前半、セールでは1万円を切ることもあるとは正直驚きです。
3-6. SOUNDPEATS Air6 Proと相性の良い音楽ジャンル
Air6 Proはボーカル表現を軸にしたチューニングなので、まず試したいのは歌声が主役になる楽曲です。
特に相性を確認したいのは、
- J-POP
- アニソン
- アコースティック
- ロック
といったジャンルです。
J-POPやアニソンでは、ボーカルの周囲に多数の電子音や楽器が配置される曲が多いため、Air6 Proが重視する「ボーカルの表現力」と「楽器の分離感」の両方を楽しむことができます。
一方、EDMやヒップホップのように低音を最優先するジャンルでも、Air6 Proの締まりのある低域で十分に迫力を感じることはできますが、普段ハイエンド機に聞き慣れている方には物足りないかもしれません。
私としては、表現力のあるボーカリストの歌をリラックスしながら聴くという使い方がおすすめです。
4. SOUNDPEATS Air6 Proレビュー|最大-58dB ANC・外音取り込み・装着感・通話品質を検証
SOUNDPEATS Air6 Proは、最大-58dBのAdaptive ANCを搭載し、ANCの公称最大値はAir5 Proの-55dBから-58dBへ強化されました。
さらに風切り音低減、外音取り込み、片側4基のマイク、CVCによる通話用ノイズキャンセリングにも対応しており、音楽を聴く以外の実用性も重視した構成です。
ただし、ANCの「-58dB」という数値だけで、電車やカフェ、人の話し声がすべて同じように消えるわけではありません。実際の使いやすさを判断するには、騒音の種類や利用シーンを分けて考える必要があります。
4-1. SOUNDPEATS Air6 Proのノイズキャンセリング性能|最大-58dB ANCの実力
Air6 Proは最大-58dBのAdaptive ANCに対応しています。
Air5 Proの最大-55dB、Air4 Proの最大-45dB、Air3 Proの最大-35dBと比べると、Air Proシリーズでは世代を重ねるごとにANCの公称性能が引き上げられてきました。
| モデル | ANC公称値 |
|---|---|
| Air6 Pro | 最大-58dB |
| Air5 Pro | 最大-55dB |
| Air4 Pro | 最大-45dB |
| Air3 Pro | 最大-35dB |
Air6 Proの「Adaptive ANC」は、周囲の騒音状況などに合わせてノイズキャンセリングを適度に調整する方式です。
ただし、最大-58dBはあくまで公称上の最大値であり、すべての周波数帯の騒音を58dB低減できるという意味ではありません。ANCは一般に、電車の走行音や空調のような持続的な低周波ノイズと、人の声や食器音のように変化の大きい音では効き方が異なります。
4-2. SOUNDPEATS Air6 ProのANCを電車・カフェ・室内で試す
電車・カフェ・室内の3パターンに分けて確認してみました。
まず電車では、走行時の「ゴーッ」という低い連続音や車内空調が主なチェックポイントになります。電車の走行音は若干残りますが、音楽を流し始めるとほぼ気にならなくなります。音楽の音量も下げられるため耳に優しく、音漏れのリスクも抑えられます。
一方、カフェでも使用してみましたが、周囲のザワザワ感が薄れ、作業に集中できました。すぐ近くでパソコン作業をしている人のタイピング音がかなり大きかったのですが、さすがにそれは気になってしまいました。
自宅やオフィスでは、エアコン、PCファン、空気清浄機など一定して鳴り続ける音をどの程度抑えられるかがポイントです。静かな部屋で扇風機とエアコンを強めにかけていますが、扇風機の音はほとんど聞こえなくなりました。エアコンもコンプレッサーが動いた時の大きめの音は聞こえてきますが、定常的に出ている送風音も、ほぼ聞こえなくなりました。
Air6 Proはハイエンド機に劣らず、しっかりノイズキャンセリングが効いているので、ノイズキャンセリングを重視して、ハイエンド機と迷っている方にもおすすめしたいです。
4-3. SOUNDPEATS Air6 Proの風切り音低減は屋外でも使いやすい?
屋外でANCイヤホンを使う場合、歩行中や自転車の近くを通るときなどにマイクへ風が当たり、「ボボボッ」という音が強く聞こえる場合があります。
Air6 Proではノイズキャンセリングに風切り音低減モードがあり、このときノイズキャンセリング強度は下がるのですが、不思議なことに風切り音はほとんど聞こえなくなりました。

扇風機の前でも試してみましたが、扇風機の前でも、風切り音はほとんど気になりませんでした。屋外でノイズキャンセリングが強すぎるとかえって危険な場合もあるため、屋外でほどよくノイズを遮断し、かつ風切り音を消せるすばらしいモードだと思いました。
4-4. SOUNDPEATS Air6 Proの外音取り込みは自然に会話できる?
Air6 Proは外音取り込みにも対応しています。
外音取り込みは、イヤホンのマイクで周囲の音を拾い、イヤホンを外さずに会話やアナウンスを確認しやすくする機能です。
ポイントは、単純に外の音が大きく聞こえるかというだけでなく、人の声が自然に聞こえるか、自分の声がこもって感じないか、サーッというマイク由来のノイズが目立たないかです。
実際に試してみましたが、空調音やホワイトノイズは気にならず、人の声もかなり自然に聞こえました。このあたり、外音取り込みに定評のあるAirPods Proにも引けを取りません。音が聞こえてくる方向も自然に把握できました。
4-5. SOUNDPEATS Air6 Proのマイク・通話品質|片側4基マイクの実力
Air6 Proは片側4基、左右合計8基のマイクを搭載しています。Air5 Proは片側3基だったため、マイク数は世代交代で増えています。さらに、通話用ノイズキャンセリングとしてCVCを採用し、風切り音低減にも対応しています。
| 項目 | Air6 Pro | Air5 Pro |
|---|---|---|
| マイク | 片側4基 | 片側3基 |
| 通話ノイズ低減 | CVC | CVC |
| 風切り音低減 | 対応 | 対応 |
部屋でAir6 Proを装着して録音してみました。
静かな部屋ではかなりクリアに聞こえたのですが、扇風機の風を直接受けたり、周りに大きなノイズがあると声が聞き取りづらくなりました。
ただ、実際、これほど大きな騒音下で通話する機会は少ないため、実用上は十分です。オンライン会議で使っていて、通話相手から聞き取りにくいと指摘されたこともありません。
5. まとめ
SOUNDPEATS Air6 Proは、Air5 Proの強みだった高音質コーデックや強力なANCを引き継ぎつつ、バッテリー、充電方式、装着検知、Dolby Audioなどを追加した上位モデルです。通常価格は12,380円で、Air5 Proの9,980円より2,400円高くなっていますが、その差額に対して追加された機能は少なくありません。
なお、セールやクーポンを利用すれば、通常価格より安く購入できる場合があります。
10%お得に購入できる期間限定クーポン
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特に大きいのは、単体最大12時間・ケース込み最大52時間まで伸びたバッテリー、10分で最大4時間使える急速充電、ワイヤレス充電、装着検知です。ANCも最大-55dBから-58dBへ強化され、マイクも片側3基から4基へ増えています。
音質・ANC・使い勝手を重視する人におすすめ
SOUNDPEATS Air6 Proは、音質・ANC・使い勝手をバランス良く求める人に向いたモデルです。
音質では11mm PU+PMI複合振動板と「Air Series Tuning Gen2」を採用し、ボーカルを中心に自然な中域、締まりのある低域、聴き疲れしにくい高域を狙っています。
高音質コーデックもLDACとaptX Losslessの両方に対応しているため、対応Androidスマートフォンと相性の良い構成です。
ANCは最大-58dB、バッテリーは単体最大12時間・ケース込み最大52時間、さらにワイヤレス充電や装着検知、マルチポイントも備えています。
そのため、「音質だけ」「ANCだけ」ではなく、毎日使うイヤホンとして総合力を重視する人におすすめです。
特におすすめしやすいのは、
- J-POPやアニソンなどボーカル中心の曲をよく聴く人
- LDACやaptX Lossless対応Android端末を使っている人
- 通勤・通学でANCを重視する人
- 1回の充電で長く使いたい人
- スマホとPCをマルチポイントで使いたい人
- ワイヤレス充電や装着検知も欲しい人
- 1万円台前半で多機能な完全ワイヤレスイヤホンを探している人
です。
反対に、音質やANCをそこまで重視せず、価格を最優先するなら他の選択肢も候補になるでしょう。

