FIFINE AmpliGame H9レビュー:脱着式マイクでリモートワークに最適

ゲーミングヘッドセットを選ぶ際、音質や装着感、価格とのバランスが重要です。特に、臨場感あふれる音響体験を求めるゲーマーにとって、7.1サラウンドサウンドを備えたヘッドセットは欠かせません。

また、オンライン会議が続く中、快適な装着感やクリアなマイク音声が求められるシーンも増えてきました。FIFINE AmpliGame H9は、ゲームだけでなく、リモートワークにも最適なヘッドセットでした。

本記事では、FIFINE AmpliGame H9の特徴や性能についてレビューしていきます。

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目次

FIFNE(ファイファイン)ってどんな会社?

FIFINE(フィファイン)は、主にマイクロフォンやオーディオ機器を製造・販売している企業です。FIFINEの製品は、コストパフォーマンスに優れていることで知られており、特にコンデンサーマイクが人気を集めています。

これらのマイクは、YouTubeやTwitchでのライブ配信、ポッドキャスト、音楽制作など、多岐にわたる用途で使用されており、初心者からプロフェッショナルまで、幅広いユーザー層に対応しています。

特にUSB接続のマイクは、手軽にパソコンやその他のデバイスに接続できるため、手軽さを求めるユーザーに人気です。加えて、スタイリッシュなデザインと堅牢な構造も特徴で、耐久性と見た目の両方で評価されています。

また、FIFINEはカスタマーサポートにも力を入れており、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れる姿勢を見せています。これにより、製品の品質向上や新製品の開発に繋げており、信頼性の高いブランドとして成長を続けています。

総じて、FIFINEは、高品質でありながら手頃な価格のオーディオ機器を提供し、クリエイティブな活動を支える存在として、多くのユーザーに支持されています。

FIFINE AmpliGame H9の概要

FIFINE AmpliGame H9の主な特徴には、7.1サラウンドサウンド高品質な脱着式マイク、そして直感的に操作できるUSBコントローラーが挙げられます。音量調整やミュート操作が簡単に行え、長時間の使用を考慮した軽量設計と、柔らかなイヤークッションにより、快適な装着感を実現しています。このヘッドセットは、ゲームプレイ中の没入感を高めるだけでなく、リモートワークにおいてもクリアな音声コミュニケーションを可能にします。

スペック

項目スペック値解説
接続方式3.5mmジャック、USBコントロールボックス3.5mmジャックにより幅広いデバイスに対応し、USBでの簡単操作も可能です。
サラウンドサウンド7.1バーチャルサラウンドサウンド仮想的なサラウンド環境を再現し、ゲーム内での臨場感を向上させます。
マイクノイズキャンセリング、取り外し可能背景ノイズを抑え、クリアな音声を提供します。また、マイクは取り外し可能で、使用しない時は邪魔になりません。
周波数特性20Hz~20kHz人間の聴覚範囲をカバーする周波数特性で、低音から高音までバランスの良い音を提供します。
インピーダンス32Ω一般的なヘッドセットのインピーダンス値で、ほとんどのデバイスで十分な音量を得ることができます。
感度108dB±3dB高感度であり、少ない入力でも大きな音を出すことができます。
マイク感度-42dB±3dBゲーム中やリモート会議での声をしっかりと拾うマイク感度です。
ケーブルの長さ約2メートル十分な長さがあり、自由に動きながら使用することができます。
重量約350グラム(コントローラー部分を抜いて計測)軽量であり、長時間使用しても疲れにくいデザインです。
対応機種PC、PS4、PS5、Xbox One、スマートフォン幅広いプラットフォームに対応しており、複数のデバイスで使用可能です。
カラーバリエーションブラック、ホワイト、ピンクゲーム環境に合わせた選択ができるカラーバリエーションがあります。
FIFINE AmpliGame H9スペック詳細と解説

同梱品

FIFINE Ampligame H9ゲーミングヘッドセット一式

FIFINE AmpliGame H9のパッケージには、ヘッドセット本体に加えて、USBコントロールボックス、3.5mmケーブル、取り外し可能なマイクロフォン、そしてユーザーマニュアルが含まれています。

外観

FIFINE Ampligame H9ゲーミングヘッドセット

デザインはシンプルかつスタイリッシュで、ブラック、ホワイト、ピンクのカラーオプションがあります。ヘッドセット全体の質感は高く、軽量でありながら耐久性にも優れています。

FIFINE AmpliGame H9の特徴

高コスパ

1万円以上の録音用マイクや音楽鑑賞用ヘッドホン単体製品と実際に聴き比べすると負けてしまうかもしれませんが、ヘッドセットとしては5千円台でこの品質はコストパフォーマンスが良すぎます。とにかくマイクが優秀!

3.5mm(4極)もUSBも使える

3.5mmジャックでも、USB-typeA端子でも接続するだけで、特に設定等しなくてもすぐに使えます。USB接続のほうが、よりノイズが低減されるため、可能であればUSB接続するのがおすすめです。

スマホやType-Cしか備えていないPCに接続する場合はtype-C変換ケーブル等を使用すると良いでしょう。

7.1chサラウンド

私はゲームをほとんどしないため、ゲーム用途では試していませんが、Netflixを見るときに7.1chサラウンドを有効にすると、映画館で鑑賞しているような、音の広がりを感じました。

7.1chサラウンドを有効にすると、全体的に音の響きが良くなり直感的に音の位置が把握できるため、より臨場感を味わえます。また、音に広がりが出ることで耳の圧迫感も軽減されるので、長時間利用も楽になりました。

ただ、コンテンツのせいなのか、個人差のせいか、360度全周の位置関係を感じられるほどではありませんでしたので、過度な期待はしないほうがよいかもしれません。音質重視の方はサラウンドオフにすると良いと思います。

優れた音質

5000円のヘッドホンとしては良いバランスに仕上がっていると思います。中高音域が強調されており、クリアで解像度の高い印象なので、FPSをやっても足音が聞き取りやすいかと思います。

ただ、音楽鑑賞用としては物足りなく感じる方も多いかもしれません。いわゆるドンシャリ系で、ボーカル音声が強調されるためJ-Popをよく聞く方には向いていると思います。ロック、ヘビー系の音楽は軽く、シャカシャカ感がでてしまいます。

ボイスチャット等、人の声は聞き取りやすいため、私はオンライン会議用に使用しています。話し声がちょうど聞き取りやすいチューニングになっていると思われ、相手の声がクリアに聞こえます。会議中のストレスが減りました。デザインも無骨すぎず、ビジネス用途にもオススメです。

音漏れはかなり大きいため、混雑した電車の中では使用しないほうがいいでしょう。

脱着式の全指向性マイク

FIFINE Ampligame H9ゲーミングヘッドセット 脱着式マイク

FIFINE AmpliGame H9は、ゲーマーやストリーマーに最適なマイクであり、クリアな音質で音声をキャプチャできます。スペック上、全指向性マイクと書かれていますが、マイク穴が口元側についており、ある程度口元の音声を拾ってくれるのではないかと思います。

オンライン会議で使用して、相手に音声を確認してももらいましたが、クリアでノイズもなくきれいに聞こえるとのことでした。

ゲーミングヘッドセットと銘打っていますが、クリアな収録ができますし、デザインも落ち着いているため、仕事ではオンライン会議にもってこいの製品となっています。

KEN

裏技的に、このマイクをスマホ(変換アダプタが必要)やカメラに接続することで、Vlog撮影時の高品質マイクとしても使用することができます。

実際のユーザーのコメント

FIFINE AmpliGame H9は、低価格帯のゲーミングヘッドセットとして注目を集めています。以下は、実際のユーザーやレビューから主な良い点と悪い点をまとめたものです。

良いコメント:

  • 軽量で快適: 約260gと非常に軽量で、長時間の使用でも頭や耳に負担が少なく、快適に使えると評判です​。
  • コスパの良い音質: 価格に対して、50mmのドライバーが提供する音質は良好で、特に低音がしっかりしているとの評価があります​。
  • 多用途の接続オプション: USBおよび3.5mmジャックを備えており、PC、PlayStation、Xbox、Switchなど多くのプラットフォームで使えるのが便利です​。
  • 優れたマイク品質: 取り外し可能なマイクは、音声がクリアに伝わると評判で、特にゲーム内でのコミュニケーションに役立ちます。
  • 手頃な価格: 5000円台という価格で、コストパフォーマンスに優れていると評価されています。

悪いコメント:

  • 音質の限界: 音質は全体的に良好ですが、特に高価格帯のヘッドセットと比較すると平坦であると感じるユーザーもいます。また、7.1サラウンドサウンド機能を使うと、雑音が入ることがあるようです​。私は特にノイズ等感じたことはありません。
  • 素材と作りの問題: 軽量である反面、安っぽいと感じるユーザーもおり、特にイヤーパッドの素材が改善の余地があるとの指摘があります​。
  • カスタマイズ性の欠如: 高価格帯のヘッドセットに比べ、専用のカスタマイズソフトウェアがなく、音質の調整が限られている点がデメリットとされています​。

総じて、FIFINE AmpliGame H9は、予算を抑えたいゲーマーにとっては優れた選択肢であり、特にマイク品質や快適性を重視するユーザーに好評ですが、音質や素材にこだわりがあるユーザーには物足りない可能性があります。

FIFINE AmpliGame H9の使い方

基本的にはUSBもしくは3.5mmジャックで接続すればすぐに使い始めることができます。もし、別のマイクやスピーカー等で入出力されてしまう場合は、マイク入力や音声出力の設定を確認し”fifine Headset”を選べばOKです。

USB プラグアンドプレイ

PC、PS5、スマホ(要変換アダプタ)などに接続するだけで、特に設定等しなくてもすぐに使い始めることができます。TeamsやGoogle meet等オンライン会議を行う場合は、会議開始前にマイクとスピーカーの設定で”fifine Headset”を選べばOKです。

Type-Cしかインターフェースが無い場合は変換アダプターを使いましょう。AnkerやUGREENがコスパ良くおすすめです。

3.5mmジャック

旧世代のiPadシリーズやNintendo Switch等には3.5mmジャックに接続することで、すぐに使えます。PCにインターフェースがあれば速やかにオンライン会議を始めることができます。

録音テスト 聴き比べ

FIFINE AmpliGame H9のヘッドセット(USB接続)を使って録音

FIFINE AmpliGame H9を装着し、USB接続して録音しました。

オッサンの音声が流れるため、不快な方は再生しないでください。

Shure MV7のマイク(USB接続)を使って録音

Shure MV7をUSB接続し、録音しました。

オッサンの音声が流れるため、不快な方は再生しないでください。(2度目)

比較した感想

正直、どっちでもいい。。。少なくとも、「3万円分の差」は無いと思いました。

むしろ、FIFINE AmpliGame H9の方はマイクが口元の横に位置するため、息や破裂音が気になりにくく、相手に不快感を与えづらいと思います。こもった感じもなく、若干明るい声質になるため、会議やゲーミング用途にピッタリです。

また、コンデンサーマイクやダイナミックはマイクアーム等で固定する必要があるため、簡単に持ち出したりできませんが、ヘッドセットなら出張等に持っていって気軽に使用することもできます

実際に使ってみた感想

装着感

クッションが非常に気持ちよく、側圧もちょうど良いバランスになっています。重量も軽く、長時間つけていても疲れません。長さ調整も左右ともに40mm程度伸縮可能なので、誰にでもぴったりフィットするでしょう。

ただ、パッドが薄めの合成皮革なので、暑い環境だとどうしても蒸れてしまいますし、耐久性については今後長期利用して確かめたいと思います。

涼しいオフィス内であれば小一時間会議をしていても気になりませんでした。

音質

中音域ベースが強調されたクリアなサウンドのため、ゲーミング用途だけではなく、オンライン会議にピッタリです。声が聞き取りやすく、自然に会話がはかどりました。

50mmドライバー搭載ですが、低音弱めです。音楽鑑賞としては向いていないかなと思いますが、J-Popを主に聞く方にはボーカル音が強調されて好みに合う可能性があります。

Netflixで映画を見てみましたが、7.1chサラウンド設定にすると、映画館のように音の広がりがでるため映像に集中することができました。左右や前方向の遠近がわかりやすくなるため臨場感がアップし、思わずそっちを向いてしまいそうになります。私は普段ゲームをしないのですが、アクションゲームをやってみたくなりました。

ただ、7.1chサラウンドとしては、後ろ側に回り込んだ音の位置が分かりづらいなと感じました。せいぜい真横で止まるってしまう感じです。あくまで擬似的なサラウンドのため、スピーカーシステムさながらとはいきません。

マイク音質

FIFINE Ampligame H9ゲーミングヘッドセット 脱着式マイク

モゴモゴ感、こもり感が無く、クリアに音声を届けることができます。会議の録音を聞いてみましたが、いつもより自分の声が明るく聞こえました。

また、音質だけを見れば、当然マイク単体製品の方が上かと思いますが、値段分の差は感じないですし、ヘッドセットだと気軽に出張先にも持っていくことができるので重宝しています。

コントローラーの使い勝手

FIFINE AmpliGame H9コントローラー 7.1chサラウンドオン

音量調節とマイクゲインの調節が手元でできるようになっているので、とっさの調整に便利です。また、ミュートも手元でできるため、オンライン会議で自分が話し終わったあとにスムーズにミュートすることができます。

7.1chサラウンドの切り替えボタンも中央についており、簡単に切り替えることができます。用途に応じて心地よい方に切り替えるとよいでしょう。

裏側にクリップが付いていますが。ミュート操作や音量操作をする場合は手元で持っていたほうが操作しやすいため、ほぼ使っていません。取り外しができれば良かったなとは思います。

FIFINE AmpliGame H9コントローラークリップ

オンラインミーティングで大活躍

私はもっぱらオンライン会議で使用しています。音声が聞き取りやすいのと、マイク品質も高いため、ゲーミング用途というより、オンライン会議用途の方が向いているのではないかと思っています。

また、手元にミュートスイッチがあるため、ミュートON/OFFがスムーズにできて便利です。

デザインも落ち着いているため、職場で使用していても違和感がありません。

まとめ

私にとって、FIFINE AmpliGame H9は仕事でオンライン会議をするときに必須のガジェットとなりました。使い勝手も品質も申し分ないため、ここまでお読みいただいた方にはぜひお試しいただきたい製品となっています。

良かった点

5000円台にしては高音質で、7.1chサラウンドモードでの映画鑑賞時は没入感が上がります。
また、マイク品質が高く、オンライン会議では他の人よりきれいな音声を届けられるため、発言力が増したように感じます。ヘッドホンとしても人の声が聞き取りやすく、滑舌が悪い人やノイズ混じりの多い人、声質が低く聞き取りづらい人の音声もよく聞き取れます。

気になる点

イヤーパッドの表面が劣化が早そうです。数年単位で使うには、別途カバーをつけたほうが良いかなと思います。これについては継続使用して、引き続き確認したいと思います。
また、オフィスで使用していると、外からの話し声が、わりと遮断されずに聞こえてしまいます。周りからの話し声が聞こえてくる中で喋るのが苦手な方は注意が必要です。

こんな方におすすめ

  • 高コスパなヘッドセットを探している方
  • Discordやゲームでボイスチャットをする方
  • 気軽にYoutube等の収録をしたい方
  • Netflixなど映画をよく観る方
  • オンライン会議をする方
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