音質重視ヘッドホン MOMENTUM 4 Wireless:徹底解説とレビュー

音質にこだわるヘッドホン選び、迷っていませんか?ゼンハイザーのMOMENTUM 4 Wirelessは、その卓越した音質、快適な装着感、そして最大60時間の長持ちバッテリーで、多くのオーディオファンや音楽愛好家から注目を集めています。

ワイヤレスでありながらも、有線に匹敵する音質を実現し、さらに進化したノイズキャンセリング機能を搭載。このレビューでは、実際に使用した感想を交えながら、MOMENTUM 4 Wirelessの特徴やメリット・デメリットを徹底解説。音質重視のヘッドホンをお探しの方は、この記事を読めば、自分にぴったりの選択ができるでしょう。

この商品をオススメする人

✅ 30代後半、1児のサラリーマンパパ
✅ 本業:システムエンジニア(組み込み系開発)15年
✅ 資格:応用情報技術者・情報処理安全確保支援士・家電製品アドバイザー
✅ 趣味:最新家電やガジェット情報の収集、水泳、スノーボード、旅行
✅ 提供商品に関しては原稿料を頂かず、正直に紹介しています。

:X (twitter) | :instagram | :楽天ROOM

目次

1. ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessの特徴

1.1 MOMENTUM 4 Wirelessの基本情報

スペック項目詳細説明
タイプ密閉型ワイヤレスヘッドホン
イヤーカップタイプサーカムオーラル(耳を完全に覆うタイプ)
コネクティビティBluetooth 5.2対応、クラス1、10 mW (最大)
バッテリー寿命最大60時間(アクティブノイズキャンセリング使用時)
ノイズキャンセリング機能アダプティブノイズキャンセリング、トランスペアレンシーモード有り
マイク機能合計4つのマイク(各イヤーカップ下に2つずつ)、ノイズキャンセリング機能とクリアな通話品質を提供
サウンドカスタマイズシンハイザースマートコントロールアプリを使用したEQ調整可能、プリセットとサウンドパーソナライゼーション機能を含む
ドライバータイプ42mmダイナミックドライバー
サウンドシグネチャベースブーストV字型サウンドで、いくつかの不均等な点がミッドと高音域に存在
サウンドステージ狭いサウンドステージで、平均的な深さと高さ
付属品キャリーケース、USB-C充電ケーブル、オーディオケーブル(3.5mmおよび2.5mmジャック)、飛行機用アダプター

「Momentum 4 Wireless」は、優れたノイズキャンセリング機能、ロングライフバッテリー、そしてシンハイザーのサウンドクオリティで知られています。その上で、サウンドカスタマイズ機能や、クリアな通話品質を提供するマイク機能など、多彩な機能を搭載しています。

1.2 デザインと装着感:長時間リスニングに最適な軽量設計

ゼンハイザーのMOMENTUM 4 Wirelessは、見た目の美しさと機能性を両立したデザインが特徴です。前モデルより軽量化され、イヤーカップのメモリーフォームが耳に心地よくフィットし、長時間使用しても快適な装着感を提供します。専用のキャリングケースも付属し、持ち運びにも便利です。

1.3 音質の向上:42mmトランスデューサーによるクリアでバランスの取れたサウンド

42mmのトランスデューサーを搭載したMOMENTUM 4 Wirelessは、低音から高音までバランスよく再現され、特にボーカルや楽器の細部まで表現力が高いのが特徴です。aptX AdaptiveやAACといった高解像度のコーデックにも対応しており、ワイヤレスであっても高音質なリスニング体験を提供します。

1.4 快適な操作性:タッチセンサー

MOMENTUM4 wireless SE

直感的なタッチパネル操作によって、音楽の再生・停止、曲送り・曲戻し、音量調整が簡単に行えます。さらに、ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えも、タッチ操作により容易に実行でき、これらの機能は日常生活における使い勝手の向上に大きく貢献しています​。

なお、SENNHEISERMOMENTUM 4 Wireless SEは、両方のハウジングで操作できる機種が多い中、右側のハウジングのみタッチセンサーがついており左側での操作ができません。右側だけでほとんど必要な操作は完結するので問題ないですが、左側にも何かしらカスタマイズできるようになっていると使い道はあったかなぁと思いました。

1回タップ

再生開始↔停止

スワイプ(後ろから前)

曲送り

スワイプ(前から後)

曲戻し

スワイプ(下から上)

ボリュームアップ

スワイプ(上から下)

ボリュームダウン

2回タップ

ノイキャンON↔外音取り込みON

ピンチイン

ノイキャンレベルアップ(=外音取り込みダウン)

ピンチアウト

ノイキャンレベルダウン(=外音取り込みアップ)

電源ボタン1回押下

ボイスアシスタント呼び出し(SiriやAlexaなど)

電源ボタン2回押下

バッテリー残量の確認

電源ボタン3秒長押し

電源OFF

電源ボタン5秒長押し

ペアリングモード開始

2. 音質重視ヘッドホン:MOMENTUM 4 Wireless SEの魅力とは?

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、音質にこだわるヘッドホンの中でも、特に注目されている最新モデルです。音質、デザイン、機能性すべてにおいて前モデルから進化を遂げており、日常使いからプロユースまで幅広く対応します。ここでは、その魅力を詳しく見ていきましょう。

MOMENTUM 4 wireless

2.1 デザインと装着感:長時間リスニングに最適な軽量設計

軽量で洗練されたモダンなデザイン

MOMEMTUM 4 wirelessのエンブレム部分

MOMENTUM 4 Wirelessのデザインは、従来モデルから進化を遂げ、よりモダンでシンプルな美しさを備えています。前モデルのMOMENTUM 3 Wirelessと比較して、特に大きな変更点はその軽量化とスリムな形状です。見た目にもすっきりとした印象を与え、どんなファッションにも馴染むデザインが特徴です。また、光沢を抑えたマットな仕上げが施されており、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも違和感なく使えるスタイリッシュさが魅力です。

イヤーカップやヘッドバンドの形状も機能的に設計されており、操作のしやすさと使い心地が両立しています。さらに、前後90度に回せるイヤーカップにより、コンパクトに収納でき、持ち運びにも非常に便利です。専用のキャリングケースが付属している点も、デザインの一部として評価できます。

長時間使用を想定した装着感の快適性

MOMENTUM 4 Wirelessは、長時間にわたるリスニングに最適な設計が施されています。特に装着感においては、耳をしっかり覆うオーバーイヤー型のイヤーカップが採用されており、耳全体を包み込むことで音漏れを防ぎつつ、快適なフィット感を提供します。

MOMENTUM4 wireless

イヤーカップには高品質なメモリーフォームが使用されており、耳に優しくフィットしながらも圧迫感を最小限に抑えるように設計されています。このため、長時間装着していても耳が痛くなったり疲れたりすることがなく、快適なリスニング体験を楽しめます。

また、ヘッドバンドの調整機能も優れており、幅広い頭のサイズや形に対応できるようになっています。ヘッドバンドにはしっかりとしたクッションが内蔵されており、頭頂部への圧力を分散させることで、長時間使用しても頭に負担をかけません。さらに、ヘッドバンドは適度な柔軟性を持ちつつ、しっかりとした耐久性があり、頻繁な着脱でも変形しにくく、長く愛用できる設計です。

軽量設計による疲労軽減

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、軽量設計が大きな特徴の一つです。ヘッドホン全体の重量が軽いため、長時間のリスニングでも首や頭に負担がかかりにくいです。軽量化によって、移動中や座りながらの使用に限らず、横になりながらリスニングを楽しむ際も快適です。また、フレームの柔軟性と強度を兼ね備えた素材を採用しているため、軽量でありながらもしっかりとした耐久性も確保されています。

2.2 音質の向上:42mmドライバーによるクリアでバランスの取れたサウンド

低音域の深みとコントロール

まず注目すべきは、MOMENTUM 4 Wirelessが再生する低音域です。42mmドライバーは豊かな低音を生み出す一方で、過度に強調されることなく、音楽の全体的なバランスを維持します。特に、電子音楽やヒップホップ、ロックなど、低音が重要なジャンルでは、深みのある低音が響き、リズム感やビートをしっかりと感じられます。

しかし、この低音は単に強いだけでなく、精密に制御されており、他の音域を圧倒することなく、全体の調和が取れた再生を実現しています。

中音域の透明感とボーカルの鮮明さ

次に、中音域についてですが、MOMENTUM 4 Wirelessはボーカルや楽器の表現力が非常に高いのが特徴です。特に、ボーカルが前に出てくるようなミキシングが施された曲では、その鮮明さに驚かされます。

ボーカルの細やかなニュアンスや、アコースティックギター、ピアノなどの楽器音がクリアに聞こえるため、音楽に込められた感情や演奏者の表現がリアルに感じ取れます。また、ジャズやクラシックのようなジャンルでも、各楽器の音が絡み合うことなく、明瞭に分離されるため、音楽全体の空間感が際立ちます。

高音域の精細さと滑らかさ

42mmドライバーのもう一つの大きな強みは、高音域の再現性です。MOMENTUM 4 Wirelessでは、シンバルやストリングスのような高音のパートがきらびやかに再現され、音が尖りすぎることなく滑らかに耳に届きます

多くのヘッドホンでは高音域が鋭く聞こえすぎることがありますが、このモデルはそのバランスが絶妙です。ゼンハイザーのサウンドチューニングによって、高音域が過度に強調されることなく、全体的な音場の広がりと調和を保ちながら、しっかりと存在感を示します。

ワイヤレスでも有線並みの高音質

さらに、MOMENTUM 4 WirelessはaptX AdaptiveやAACなどの高解像度コーデックに対応しており、ワイヤレスでも非常に高品質な音を提供します。特に、Bluetooth接続においても音の遅延が少なく、音質の劣化が最小限に抑えられている点は特筆すべきポイントです。

LDACなどの高音質コーデックに対応したデバイスと組み合わせることで、CDクオリティに近いレベルでの音楽再生が可能となります。ワイヤレスヘッドホンにありがちな音質劣化の問題を解決し、まるで有線接続をしているかのようなクリアでダイナミックなサウンドを実現しています。

音楽ジャンルを問わない多用途な音質

MOMENTUM 4 Wirelessのもう一つの魅力は、音楽ジャンルを選ばないことです。クラシックやジャズのような繊細な音楽から、ロックやEDMのようなエネルギッシュなサウンドまで、全てのジャンルで優れた再現性を発揮します。広いダイナミックレンジと細部まで表現する能力により、リスナーはまるでライブパフォーマンスを目の前で聴いているかのような没入感を味わうことができます。

2.3 最大60時間の長持ちバッテリー性能

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、現代のワイヤレスヘッドホンの中でも特に優れたバッテリー性能を誇ります。その最大の特長の一つは、最大60時間という圧倒的な連続再生時間です。このバッテリー寿命は、競合する多くのモデルと比較してもトップクラスであり、ユーザーに大きな利便性を提供します。ここでは、そのバッテリー性能がどのようなシーンで役立つか、また充電機能やバッテリー管理のポイントについて詳しく見ていきます。

日常使用でのバッテリー持ちの実感

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessの60時間のバッテリー寿命は、1日2〜3時間のリスニングを続けた場合、2週間以上充電を気にせず使用できる計算になります。これは、通勤・通学や在宅勤務中のリスニング、ジムやカフェでの使用といった、日常生活の中で頻繁にヘッドホンを使うユーザーにとって大きなメリットです。

バッテリー切れの心配をほとんどすることなく、いつでも高音質の音楽を楽しむことができます。

長時間の移動や旅行に最適

特に長距離移動や出張、旅行において、このバッテリー性能は大きな利点となります。例えば、飛行機や新幹線での長時間移動の際も、バッテリー残量を気にすることなく使用できるため、長時間のノイズキャンセリングモードを使用してもストレスフリーなリスニング体験が可能です。

音楽鑑賞だけでなく、映画鑑賞やオーディオブック、オンラインミーティングに使っても余裕のあるバッテリー持ちは、出張や旅行中に頻繁に充電の必要がないという安心感を提供します。

急速充電機能の便利さ

MOMENTUM 4 Wirelessには急速充電機能も搭載されており、バッテリーがなくなりかけた際にも短時間で使用を再開することが可能です。わずか10分の充電で約5時間の再生が可能というスペックは、忙しい朝の準備中や短時間の休憩中にも十分な充電ができる点が魅力です。

この急速充電機能は、急に外出する必要がある時や、旅行中に充電する時間が限られている時に非常に役立ちます。

長時間リスニングでも高音質を維持

多くのワイヤレスヘッドホンでは、バッテリー残量が減少すると音質や機能が低下することがありますが、MOMENTUM 4 Wirelessは、バッテリーが少なくなっても音質やノイズキャンセリング性能が劣化しないように設計されています。

これにより、長時間の使用中でも常に高音質でリスニングを楽しむことができる点は、特にオーディオファンにとって重要な要素です。

バッテリー管理の利便性

ゼンハイザーの専用アプリ「Smart Control」を利用すれば、バッテリー残量を細かく確認でき、使い方に応じたバッテリー管理が簡単に行えます。バッテリー寿命のモニタリングだけでなく、ノイズキャンセリングの強度やサウンド設定の調整もできるため、自分の使用スタイルに合わせたバッテリー管理が可能です。

また、アプリを通じてファームウェアのアップデートも行えるため、常に最新の機能を利用できる安心感もあります。

他モデルとの比較

バッテリー寿命の面でMOMENTUM 4 Wirelessは、多くの競合モデルを上回っています。

例えば、ソニーのWH-1000XM5は30時間、BOSE QuietComfort Ultraも同じく30時間前後のバッテリー持ちですが、MOMENTUM 4 Wirelessはその倍近い60時間を誇ります。

これにより、頻繁に充電が必要なシーンが少なくなるだけでなく、長時間の連続使用でも安定したパフォーマンスが維持されます。

2.4 ノイズキャンセリング機能:外音取り込みと遮音性のバランス

アダプティブノイズキャンセリング機能の概要

MOMENTUM 4 Wirelessのノイズキャンセリング機能は、「アダプティブ」という点が大きな特徴です。これは、周囲の環境音に応じてノイズキャンセリングのレベルを自動調整する技術です。飛行機や電車のような騒音が多い場所では、ノイズキャンセリングが最大限に機能し、周囲の音をシャットアウトして音楽に没入できます。

一方で、比較的静かな場所では、必要以上にノイズキャンセリングを強くしないことで、バッテリーの消耗を抑えつつ快適なリスニングを維持します。環境音に応じて最適なノイズキャンセリングが自動的に行われるため、ユーザーが手動で調整する手間を省きつつ、常にベストなリスニング環境を提供します。

外音取り込み機能との組み合わせ

MOMENTUM 4 Wirelessは、ノイズキャンセリング機能だけでなく、外音取り込み機能(トランスペアレンシーモード)も搭載しています。これにより、音楽を聴いている最中でも周囲の音を自然に取り込み、必要な時には環境音や人の声を聞くことができます。

例えば、カフェで作業をしている時に店員とのやり取りが必要な場面や、オフィスで同僚と会話する時など、ヘッドホンを外さずに音楽を聴きながらもコミュニケーションを取ることが可能です。さらに、この機能は安全面でも役立ちます。

特に外出中や自転車の利用時など、周囲の音が完全に遮断されると危険なシーンで外音取り込み機能を活用すれば、周囲の車の音や歩行者の声を確認しながら音楽を楽しめます。

高性能なノイズキャンセリングによる音質の向上

多くのノイズキャンセリングヘッドホンでは、ノイズを抑えるために音質が損なわれることがありますが、MOMENTUM 4 Wirelessはその点でも優れています。ゼンハイザーの高度なオーディオ処理技術により、ノイズキャンセリングをオンにしても、音楽のディテールやダイナミクスが失われることがありません。

特に、低音域のノイズ(飛行機のエンジン音や電車の騒音)を効果的にカットしながらも、音楽の低音は力強く再生され、中高音域のクリアさが保たれるため、全体的な音質が常に高いレベルで維持されます。このため、ノイズの多い環境でも、音質に妥協することなく音楽を楽しめます。

ノイズキャンセリングの細かな調整が可能

MOMENTUM 4 Wirelessは、専用アプリ「Smart Control」を通じてノイズキャンセリングの強度を細かく調整することができます。アプリでは、環境や好みに応じてノイズキャンセリングのレベルを調節できるため、静かな場所で必要以上に強いノイズキャンセリングをかけないようにしたり、逆に騒音が激しい場所では最大限の遮音効果を発揮させるなど、自由にカスタマイズできます。さらに、アプリで外音取り込みの度合いも調整できるため、音楽と外音のバランスを自分好みにセットできます。

日常生活での活用シーン

MOMENTUM 4 Wirelessのノイズキャンセリング機能は、日常の様々なシーンで役立ちます。通勤・通学の際、公共交通機関での騒音をカットして静かな環境で音楽やポッドキャストを楽しめます。カフェやコワーキングスペースなど、周囲の雑音が気になる場所でもノイズキャンセリングをオンにすれば集中して作業ができるでしょう。

また、飛行機や長距離列車での移動中も、外部の騒音を抑えて快適なリスニング体験を提供します。さらに、ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えることで、オフィスでの電話応対や会話中にも対応可能なため、ヘッドホンを外すことなくスムーズに切り替えられる利便性が高いです。

他モデルとの比較:ゼンハイザーの優位性

競合他社のノイズキャンセリングモデル、例えばソニー WH-1000XM5BOSE QuietComfort Ultraと比較しても、MOMENTUM 4 Wirelessはノイズキャンセリングと外音取り込みのバランスにおいて非常に優れています。

ゼンハイザー独自のサウンドチューニング技術により、音楽体験が劣化することなくノイズを遮断する点が大きな強みです。加えて、環境に応じてノイズキャンセリングが自動で調整されるアダプティブ機能が付いているため、ユーザーは手動での調整を気にせず、常に最適な遮音状態で音楽を楽しめます。

ただし、ノイズキャンセリングの強さのみの点で比較すると、BOSE QuietComfort Ultraが最強との声が多いです。

3. MOMENTUM 4 Wireless SE 開封の儀

3.1 パッケージ

MOMENTUM 4 Wireless SEのパッケージは簡素なダンボール箱となっています。私はパッケージはさっさと捨ててしまうタイプなので、あまり気になりませんでしたが、箱を残したり飾りたい方はSE無し版の方が映えるかも知れません

MOMENTUM 4 Wireless SEのパッケージ

3.2 収納ケース

パッケージを開くと、製品はすべて収納ケースに収まっています。ビニール袋で梱包はされていないのですが、とくに擦れたりしている部分はありませんでした。神経質な方はご注意です。

MOMENTUM 4 Wireless SEの収納ケース

3.3 付属品

MOMENTUM4 Wireless SE 収納ケースを開いたところ

収納ケースを開くと、付属品、本体が収まっています。付属品は説明書の他に、飛行機用のジャック変換アダプタ。アナログケーブル、Type-C – Type-Aの充電用ケーブルが同梱されており、バンドでしっかり固定されています。

付属品を取り出すとこんな感じです。

MOMENTUM 4 Wireless SE 付属品のすべて

3.4 MOMENTUM 4 Wireless SE 本体

MOMENTUM 4 wireless

シールを剥がすと、何も印字されていないシンプルなハウジングカバーがお目見えします。デザインを踏襲するメーカーも多い中、SENNHEISERは今作で大幅なモデルチェンジが行われています。従来の形状を気に入っていたファンも多いようですが、個人的にはこちらの方が好みです。

横からはボタンが1つと充電インジケーターが見えます。

MOMENTUM 4 Wireless SE

下側には、集音マイク、ヘッドホンジャック、充電用のType-Cポートがあります。ハウジングの厚みも押さえられていて、もっさり感が無く、街中で装着していても、「ヘッドホンつけてるなー」感は薄いかと思います。

MOMENTUM 4 Wireless SEを下から見た写真

4. ヘッドホンの音質を左右する要素

ヘッドホンの音質は、ドライバーの種類インピーダンス接続方法といった複数の要素によって大きく左右されます。ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、高音質を実現するためにこれらの要素を最適化して設計されています。ここでは、MOMENTUM 4 Wirelessの音質に影響を与える重要な技術と要素について詳しく解説していきます。

4.1 ドライバーの種類と影響:ダイナミック型 vs 平面駆動型

ヘッドホンのドライバーは、音を再生する際に最も重要なパーツの一つです。ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessには、一般的でありながら非常に優れたパフォーマンスを持つダイナミック型ドライバーが採用されています。ダイナミック型ドライバーは、音を広範囲にわたりバランス良く再生できる特徴があり、低音から高音までしっかりとした表現力を持つことが利点です。

ダイナミック型ドライバーの特性

ダイナミック型ドライバーは、コイルと磁石によって振動板を動かし、音を生成するシンプルな構造です。ゼンハイザーの技術が加わることで、MOMENTUM 4 Wirelessは、非常に広い周波数帯域をカバーし、豊かな低音と繊細な高音をバランスよく再現します。

特に、EDMやヒップホップなど、強力な低音を必要とするジャンルにおいて、その威力を発揮します。一方、クラシックやジャズなど、繊細な楽器の音もクリアに再生できるため、幅広いジャンルに対応できる柔軟さがあります。

平面駆動型ドライバーとの比較

平面駆動型ドライバーは、高級オーディオヘッドホンでよく採用される技術で、非常に精密で広がりのある音を提供しますが、一般的に高価であり、ドライバーユニットが大きくなるため重さやサイズに制限が生じます。ダイナミック型に比べて低音のインパクトは控えめであることが多いです。

MOMENTUM 4 Wirelessのダイナミック型ドライバーは、これらの制約を回避しながら、幅広い周波数帯域をカバーするため、一般的な使用には十分なパフォーマンスを発揮します。


4.2 インピーダンスと感度:MOMENTUM 4 Wirelessの強み

ヘッドホンのインピーダンス感度は、音質に大きな影響を与える要素です。MOMENTUM 4 Wirelessは、低インピーダンス設計により、モバイル機器でも高音質を維持できるように作られています。ここでは、これらの要素がどのように音質に影響を与えるのかを詳しく見ていきます。

低インピーダンスの利点

インピーダンスとは、ヘッドホンが受け取る電流に対する抵抗値のことです。一般的に、インピーダンスが低いほど、低出力のデバイスでも大音量を出すことができるため、スマートフォンやタブレットなどのポータブル機器に適しています。

MOMENTUM 4 Wirelessは、インピーダンスが低いため、追加のヘッドホンアンプを使用しなくても十分な音量と高音質を得ることができます

感度の重要性

感度は、少ない電力でどれだけの音量を出せるかを示す指標です。MOMENTUM 4 Wirelessは高感度設計のため、低出力デバイスでもクリアで力強いサウンドが楽しめます

特に、感度が高いために音のディテールが失われにくく、細かな音のニュアンスも鮮明に再現できます。スマートフォンなどで直接使用しても、その高い感度によってしっかりとした音量を確保できる点は、利便性の面でも大きなメリットです。

4.3 有線とワイヤレスの音質比較:Bluetoothの限界とLDAC対応

音質重視でヘッドホンを選ぶ際、有線接続が優れていると一般的に言われます。しかし、ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、ワイヤレスでも有線に匹敵するほどの高音質を実現しています。これは、LDACaptX Adaptiveといった高解像度コーデックに対応していることが大きな理由です。

Bluetooth接続の限界

従来のBluetooth接続では、音声データが圧縮されることで音質が低下しがちでした。特に、CDクオリティの音質を完全に再現するのは難しく、音のディテールが失われることが多かったのです。

しかし、MOMENTUM 4 Wirelessは、最新の高解像度コーデックに対応することで、これらの問題を解消しています。

LDACとaptX Adaptiveの恩恵

LDACは、最大990kbpsのデータ転送をサポートする高解像度コーデックであり、従来のBluetoothコーデックに比べてはるかに高いビットレートで音声データを送信できます。これにより、ワイヤレスでありながらもCDクオリティに近い音質を楽しむことが可能です。

また、aptX Adaptiveは、使用環境に応じて自動的にビットレートを調整し、途切れのない高音質な再生を実現します。これらのコーデックの恩恵により、MOMENTUM 4 Wirelessは、有線接続に引けを取らない高音質をワイヤレスでも提供できるのです。

4.4 ノイズキャンセリングと音質の関係:音の細部を損なわない技術

ノイズキャンセリング機能は、騒がしい環境でもクリアな音楽再生を可能にする重要な技術ですが、一部のヘッドホンでは、ノイズキャンセリングをオンにすると音質が損なわれることがあります。しかし、MOMENTUM 4 Wirelessは、音質とノイズキャンセリングのバランスを保つ設計がなされており、どんな環境でも高音質を維持します。

ノイズキャンセリングによる音質の影響

多くのノイズキャンセリングヘッドホンでは、低周波数帯の騒音をカットする際に、同時に再生される音楽の低音も削られてしまうことがあります。MOMENTUM 4 Wirelessでは、アダプティブノイズキャンセリング技術が採用されており、音楽の再生に影響を与えることなく、外部の騒音を効果的に抑制します。

高音質を保ちながらのノイズキャンセリング

MOMENTUM 4 Wirelessは、ゼンハイザー独自のサウンドチューニングにより、ノイズキャンセリングをオンにしても音質が劣化しないように設計されています。これにより、騒音が多い環境でも、音楽の細かなディテールやダイナミクスが失われることなく、常に高い音質で音楽を楽しむことが可能です。たとえば、飛行機や電車の中では、外部のエンジン音を遮断しながらも、音楽の低音から高音までバランスよく再生できます。

5. 市場での位置づけと競合比較

5.1 他の製品との比較

MOMENTUM 4 Wireless SEは、市場において独自の位置を確立しています。特に、競合する高級ワイヤレスヘッドホンと比較した場合、MOMENTUM 4 Wireless SEは独自の高性能ドライバーと音響設計により、自然でバランスの取れたオーディオ体験を提供します。

この点において、SONYのWH-1000XMシリーズやBoseのQuietComfortシリーズなどの他の高級ヘッドホンとの差別化が図られています。また、装着感においても、MOMENTUM 4 Wireless SEは長時間の使用でも快適性を保つ設計がなされており、ビーガンレザーのイヤーパッドがその快適性をさらに高めています。

MOMENTUM 4 Wireless SEの音質は、特にそのバランスの良さで競合他社の製品と比較して優れています。高音域はクリアで歪みが少なく、低音域は力強く深みがあります。このバランスの良さは、ジャンルを問わず幅広い音楽に対応できるため、オーディオ愛好家には特に重要な要素です。

また、このヘッドホンは、各音域の分離が明確で、楽器やボーカルのディテールを際立たせることができるため、音楽の細かなニュアンスまで楽しむことが可能です。

5.2 価格と価値

MOMENTUM 4 Wireless SEは、その価格帯において優れた価値を提供しています。市場における他の同等クラスのヘッドホンと比較しても、MOMENTUM 4 Wireless SEは同等あるいはそれ以上の機能と性能を備えています。特に、長時間のバッテリー寿命や高度なノイズキャンセリング機能は、この価格帯で求められる主要な要素を満たしており、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

MOMENTUM 4 Wireless SEはAmazonの限定カラー展開となり、通常カラー版の定価が¥54,890に対し、SE版は¥59,950とカラー違いのみにもかかわらず¥5,000程高く設定されています。しかし、ビッグセールの時期には驚く程値引きされることもあり、SE無し版よりも割安になることがあるので、狙っている方は継続してチェックしておくとよいかも知れません。

MOMENTUM 4 Wireless SEは、市場での評価とユーザー満足度の両面で高い評価を受けています。専門家によるレビューでは、その音質、バッテリー寿命、装着感が特に評価されています。一方、一般ユーザーからは、その使い勝手の良さと快適性が高く評価されており、特に長時間の使用でも疲れにくいという点が好評です。これらの要素は、MOMENTUM 4 Wireless SEが市場で確固たる地位を築く要因となっています。

6. ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless徹底レビュー

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessを実際に使用した感想を基に、音質、機能、装着感についてレビューを行います。このレビューでは、前モデルMOMENTUM 3 Wirelessとの比較や、ユーザーの口コミを交えて、長所と短所を詳しく分析します。

6.1 使用感と装着感レビュー:快適なヘッドホン体験

まず、MOMENTUM 4 Wirelessの装着感について触れたいと思います。使用してすぐに感じたのは、軽量かつフィット感の良さです。イヤーカップは適度な柔らかさを持ち、耳を優しく包み込みます。長時間使用しても、圧迫感がほとんどなく、耳が痛くなりにくい点は特筆すべきです。

これは、ゼンハイザーが採用したメモリーフォームのクッション素材によるもので、フィット感がしっかりしていながらも、耳に負担をかけない設計が成功しています。とにかく、つけたときの心地よさがたまりません。

また、ヘッドバンドは適度なテンションで、頭にしっかりフィットしつつも、締め付け感はほとんどありません。軽量化されていることもあって、長時間装着していても首や肩に負担がかからない点は、長時間リスニングが日常的なユーザーにとって大きなプラスです。

加えて、タッチコントロールの使い勝手も直感的で便利です。イヤーカップの外側を軽くスワイプすることで、音量調整や曲のスキップ、再生・停止を簡単に操作できます。物理ボタンに頼らない操作感は、特に移動中などの使い勝手を高めてくれます。

6.2 MOMENTUM 3 Wirelessとの音質・機能の比較

MOMENTUM 4 Wirelessと前モデルであるMOMENTUM 3 Wirelessを比較してみます。まず感じられたのは、音質面での大幅な進化です。特に中高音域の再現性が顕著に向上しており、楽器やボーカルのディテールがよりクリアに聞こえるようになりました。

MOMENTUM 3では、低音の迫力は十分だったものの、中高音がややこもり気味だった印象がありましたが、MOMENTUM 4ではこの問題が解消されています。

低音も、前モデルに比べてさらに締まりが良くなっており、パンチの効いたサウンドが楽しめます。全体として、MOMENTUM 4 Wirelessは、よりバランスの取れたサウンドを提供しており、音楽ジャンルを問わず高いレベルで音楽を再現します。

また、ノイズキャンセリング機能についても進化が感じられます。MOMENTUM 3では、強力なノイズキャンセリングを提供していたものの、環境によっては外部ノイズが少し入り込むことがありました。MOMENTUM 4では、ノイズキャンセリングの精度が向上しており、特に低周波数の騒音(飛行機や電車のエンジン音など)が効果的にカットされ、音楽に没頭できる環境がより強化されています。

さらに、バッテリー寿命も大幅に改善されており、MOMENTUM 3の約17時間から、MOMENTUM 4では最大60時間に伸びています。この点は、長時間使用するユーザーにとって非常に大きなアドバンテージと言えるでしょう。

6.3 音楽ジャンル別レビュー:クラシック、ロック、EDMでの音質評価

音楽ジャンル別にMOMENTUM 4 Wirelessの音質を評価します。クラシック、ロック、EDMという異なるジャンルを聴いてみた結果、それぞれのジャンルで異なる強みが発揮されました。

クラシックでは、オーケストラの楽器一つ一つが明瞭に分離され、広がりのあるサウンドステージが非常に印象的です。弦楽器の音色が滑らかで、ピアノやフルートの高音もクリアに響き、音楽全体に深みを与えています。

ロックでは、ドラムやギターの低音の迫力が際立ちます。特に、ドラムの一打一打が力強く、音楽全体にエネルギーを感じさせます。ボーカルも前面に出てくるため、ロック特有のダイナミックさがしっかり再現されています。

EDMでは、低音の強さが特に目立ちます。ビートのキレが良く、クラブミュージックのような重低音がしっかりとしたインパクトを持って再生されます。シンセサイザーの高音もシャープで、全体的にバランスが良く、エレクトロニックミュージックを楽しむのに最適です。

6.4 購入者の口コミ・評判:肯定的なレビューと否定的なレビュー

次に、購入者の口コミをもとに、MOMENTUM 4 Wirelessのメリットとデメリットを整理してみましょう。

肯定的なレビューとして多くのユーザーが挙げているのは、やはり音質とノイズキャンセリング性能で、ゼンハイザーならではの高い音質への評価が非常に高いです。低音の迫力と中高音のクリアさが、様々な音楽ジャンルに適しているという点は、多くのユーザーから支持されています。また、ノイズキャンセリング機能が、飛行機やカフェ、電車などの騒がしい環境で効果的に働くという声も多く見られました。

一方で、一部のユーザーが指摘しているのは、「重さ」です。長時間の使用で少し重さを感じるという意見があり、特に頭のサイズやフィット感によっては疲労感が増すことがあるようです。ただし、これは個人の体型や感覚によるものであり、多くのユーザーにとってはそれほど問題にはなっていません。筆者は非常に軽量に仕上がっているなという印象でした。

6.5 結論

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、音質、装着感、ノイズキャンセリング機能において、非常にバランスの取れたヘッドホンです。使用感は軽く、タッチコントロールの操作性も直感的で快適です。音質は幅広いジャンルで優れたパフォーマンスを発揮し、ノイズキャンセリング機能も進化しています。

MOMENTUM 3 Wirelessとの比較では、特に音質とバッテリー寿命で大きな改善が見られました。多少の重さを気にする声もありますが、総じて非常に高い評価を受けているヘッドホンです。

7. 音質重視のヘッドホンを選ぶ際のポイント

ヘッドホンを選ぶ際、特に音質を重視する場合は、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。ここでは、有線とワイヤレスの違い音質を高めるためのアクセサリー、そして価格帯別のおすすめモデルについて解説します。

7.1 有線 vs ワイヤレス:音質優先の選択はどちら?

音質重視のユーザーにとって、まず直面する選択肢は「有線か、ワイヤレスか」です。従来、有線ヘッドホンはその信号伝送の安定性から、音質優先の選択肢として広く支持されてきました。特にオーディオファイルやスタジオエンジニアの間では、デジタル信号の圧縮や遅延の心配がない有線ヘッドホンが好まれる傾向があります。しかし、ワイヤレス技術は近年大幅に進化しており、音質の面でも有線に迫る性能を持つモデルが増えてきました。

ワイヤレスヘッドホンの進化

MOMENTUM 4 Wirelessのような最新のワイヤレスヘッドホンは、LDACaptX Adaptiveなどの高解像度コーデックに対応しており、これによりBluetooth経由でもCDクオリティに近い音質を楽しむことが可能です。

特にLDACは、最大990kbpsのビットレートで伝送ができるため、従来のSBCやAACに比べて圧倒的に高い音質を実現します。これにより、ワイヤレスヘッドホンであっても、有線接続に近い音質を楽しむことができるのです。

有線とワイヤレスの違い

一方、有線ヘッドホンは音質が安定しており、信号が圧縮されることがないため、音のディテールやダイナミクスを細部まで再現する点で依然として優れています。また、有線接続では遅延もなく、特にプロフェッショナルなオーディオ環境や音楽制作、レコーディング、ゲーミング等には欠かせない選択肢です。

MOMENTUM 4 Wirelessも有線接続が可能であり、音質のさらなる向上を求めるユーザーには有効なオプションとなっています。

結論として、音質を最優先するなら有線ヘッドホンは依然として有力な選択肢ですが、MOMENTUM 4 Wirelessのように高解像度コーデックに対応したワイヤレスヘッドホンも、日常的な使用や外出時には十分に高音質を提供してくれる選択肢と言えます。

7.2 音質を高めるためのアクセサリー(アンプ、DAC)と設定

ヘッドホンの性能を最大限に引き出すためには、アンプDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)の使用が推奨されます。特に音質重視のユーザーにとって、これらのアクセサリーは音のディテールや解像度を一段と向上させるための重要な要素です。

アンプの役割

アンプは、ヘッドホンが再生する音を強化する役割を果たします。MOMENTUM 4 Wirelessは低インピーダンス設計で、スマートフォンやタブレットでも十分な音量と音質を提供しますが、よりリッチな音質を求める場合にはポータブルヘッドホンアンプを使用することで、音にさらなる奥行きと深みを与えることが可能です。特に、低音の力強さや中高音域の透明感が向上するため、アンプの追加は一考の価値があります。

DACの利点

一方、DACはデジタル信号をアナログ信号に変換する重要なデバイスで、スマートフォンやPCなどの内蔵DACに比べて、外部DACを使用することで圧倒的に高い音質を得られます。MOMENTUM 4 Wirelessは、Bluetooth接続でも十分に高音質ですが、有線接続で外部DACを使用すると、より精細でクリアな音を楽しむことができます。

特に、ハイレゾ音源を再生する際にその効果は顕著で、音楽の細かなニュアンスや質感を最大限に引き出すことができます。

設定の最適化

さらに、ヘッドホンの性能をフルに引き出すためには、適切な設定も重要です。ゼンハイザーの「Smart Control」アプリを使用すれば、イコライザー設定やノイズキャンセリングの強度を調整し、自分好みの音質にカスタマイズできます。アンプやDACとの組み合わせで、より細かいサウンドチューニングが可能になるため、リスニング環境や音楽ジャンルに応じて最適な音質設定を施すことが推奨されます。

7.3 価格帯別・音質重視ヘッドホンのおすすめモデル

音質重視のヘッドホンは、価格帯によって選択肢が大きく異なります。MOMENTUM 4 Wirelessは、高価格帯に位置するモデルで、音質、機能性、ノイズキャンセリングの全てにおいてトップクラスの性能を提供しますが、他の選択肢についても検討ましょう。

高価格帯(4万円以上)のモデル

高価格帯のヘッドホンは、音質だけでなく、快適な装着感、優れたノイズキャンセリング機能、さらにはバッテリー持続時間など、全体的に非常に高いパフォーマンスを発揮します。MOMENTUM 4 Wirelessは、このカテゴリに属し、特にワイヤレスでも有線に匹敵する音質を提供する点で注目されています。

競合モデルとしては、ソニー WH-1000XM5BOSE QuietComfort Ultraがあり、どちらも優れたノイズキャンセリングと音質を提供しますが、MOMENTUM 4 Wirelessはそのバランスの取れたサウンドプロファイルで優れています。

ノイキャン命!の方はBOSEがおすすめです。

中価格帯(2〜3万円)のモデル

中価格帯では、少し機能が抑えられつつも、十分な音質を提供するモデルが揃っています。この価格帯では、ソニーのWH-H910Nや、オーディオテクニカのATH-M50xBTなどが挙げられ、いずれも音質に優れた評価を得ています。ただし、MOMENTUM 4 Wirelessに比べると、ノイズキャンセリングの性能やバッテリー寿命でやや劣る場合があります。

低価格帯(2万円以下)のモデル

低価格帯でも音質の良いヘッドホンはありますが、基本的にワイヤレスで高音質を求める場合には、少々限界があります。この価格帯では、Anker Soundcore Life Q35JBL Tune 770NCなどがコストパフォーマンスに優れていますが、MOMENTUM 4 Wirelessのような高級機に比べると、音のディテールやバランスでは劣る部分があります。

高コスパモデル

FIFINEのヘッドホンは低価格ながら1万円クラスの音質で評判です。ゲーミング用途であればおすすめです。

8. 個人的な感想

私が個人的に思った事を記載します。万人に当てはまるかはわかりませんが、1ユーザーの感想意見として参考にしていただけると幸いです。

8.1 個人的に良かったところ

フィット感が素晴らしい

MOMENTUM 4 Wireless SE

フィット感が抜群に良いです。楕円のパッドが耳を優しくも力強く覆ってくれて、落ちない安心感と何時間でもつけていられる心地よさが本当に自分には合っているなと感じました。とにかくこの

おにぎり型のケースが丁度良い

MOMENTUM 4 Wireless SEの収納ケース

表面がヘッドバンド部分と同じファブリック素材となっており、さわり心地がよく、無駄な装飾もないので高級感もあります。

また、おにぎり型になっているので、リュックなどに詰め込む際、底の充填率が高まり重心が下がるため、リュックを背負ったときに「ヘッドホン入ってるなー」というのが感じにくいです。個人的にはこのケースも本製品を選んだポイントでした。

8.2 個人的に気になるポイント

もはやアラ探しでしかないのですが、不満があるとしたら、ノイキャンをもうちょっと頑張ってほしいかなというところぐらいでしょうか。ただ、他のノイキャン重視のハイエンドヘッドホンと比べた場合に弱いなと感じる程度で、音楽をかけてしまえば周囲のノイズはほぼ聞こえなくなるので、欠点では無いということはハッキリ言っておきます。

9. まとめ:ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは音質重視ユーザーに最適か?

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、音質重視のユーザーにとって非常に優れた選択肢です。音質、装着感、バッテリー寿命、そしてノイズキャンセリング機能において、多くのユーザーの期待を上回るパフォーマンスを発揮しています。以下に、各要素を総合的に評価しながら、音質重視の観点からこのモデルがどれほど優れているかを再度確認します。

9.1 音質の評価

MOMENTUM 4 Wirelessは、42mmのダイナミック型ドライバーによる豊かな低音とクリアな中高音が特徴です。特に、中高音域の再現性が非常に優れており、ボーカルや楽器のディテールをしっかりと捉えます。LDACやaptX Adaptiveといった高解像度コーデック対応により、ワイヤレス接続でも有線に匹敵する音質が楽しめる点は大きな魅力です。クラシック、ロック、EDMといったジャンルに応じて、バランスの取れたサウンドプロファイルが幅広いユーザーに対応しています。

9.2 装着感と使用感

長時間リスニングを想定した軽量なデザインとメモリーフォームのイヤーパッドにより、快適な装着感が得られます。ヘッドバンドも適切に調整でき、長時間の使用でも頭や耳に負担を感じにくい設計です。タッチコントロールが直感的で使いやすく、移動中でも操作が簡単にできる点も実用的です。

9.3 ノイズキャンセリング機能

ノイズキャンセリング機能は、周囲の騒音を効果的にカットし、外音取り込み機能も兼ね備えているため、静かな環境でのリスニングや外出時の安全性を確保しながら使用することができます。MOMENTUM 4 Wirelessは、ノイズキャンセリングがオンでも音質が損なわれない設計がなされており、音楽のディテールを保ちながら外部の雑音を抑える点で非常に優れています。

9.4 バッテリー寿命と利便性

最大60時間という圧倒的なバッテリー寿命は、長時間の使用を考えるユーザーにとって大きなアドバンテージです。急速充電機能も備えており、わずか10分の充電で5時間使用できるため、忙しい日常の中でも安心して使用できます。旅行や出張、長時間の通勤・通学にも最適なモデルと言えるでしょう。

9.5 アクセサリーと価格帯に応じた選択肢

MOMENTUM 4 Wirelessは、アンプやDACなどのアクセサリーを使うことでさらに音質を向上させることが可能です。価格帯としては高価格帯に位置しますが、ソニーWH-1000XM5やBOSE QuietComfort Ultraと比較しても、音質やノイズキャンセリング性能の面で非常に競争力があります。音質重視のユーザーにとって、その価格に見合う価値があるモデルと言えます。

9.6 結論

ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessは、音質、装着感、ノイズキャンセリング、バッテリー寿命の全てが高いレベルでバランスされた優れたヘッドホンです。特に、音質を重視するユーザーにとって、ワイヤレスでも有線に匹敵する高音質を実現しつつ、利便性と快適性を兼ね備えた製品として、非常に魅力的な選択肢となります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次