デュアルSIMを使って月額料金を抑える方法とは?

こんな疑問解決します
  • デュアルSIMって何?
  • デュアルSIMを使ったらお安くなるの?
  • デュアルSIMの設定方法がわからない
この記事の概要
  • デュアルSIMの仕組みをイメージ図を使ってわかりやすく説明
  • デュアルSIMを使ってお得に運用する方法を紹介
  • iPhoneのデュアルSIM設定方法
この商品をオススメする人

✅ 30代後半、1児のサラリーマンパパ
✅ 本業:システムエンジニア(組み込み系開発)15年
✅ 資格:応用情報技術者・情報処理安全確保支援士・家電製品アドバイザー
✅ 趣味:最新家電やガジェット情報の収集、水泳、スノーボード、旅行
✅ 提供商品に関しては原稿料を頂かず、正直に紹介しています。

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こんにちは。普段はガジェット系アイテムの紹介ブログを運営しているKENと申します。今回はデュアルSIMについて記事にしたいと思います。

既に格安SIMでお安く運用されている方も増えてきているとは思いますが、デュアルSIMを活用することで、さらに、スマホ料金を下げることができます。

意外と周りにデュアルSIMで運用されている方が少ないと感じたので、スマホの料金を下げる手助けができると嬉しいなと思い、デュアルSIMについて投稿することにしました。

iPhone XS, XS Max, XR(2018年9月発売)以降の機種であれば、デュアルSIMに対応しており、SIMを1枚で利用する場合よりもスマホ料金を下げられる可能性が高いです。

この記事では、デュアルSIMって何?という疑問にお答えしながら、デュアルSIMを活用することでどうやったらスマホ料金が下げられるのかをご紹介したいと思います。

目次

SIMとは?

この章を20秒で読む
  • SIMは電話番号等を登録しておりスマホ等に挿すことで通信できるようになる
  • デュアルSIM対応機種ではSIMを2枚挿して使える
  • SIM機能がスマホに内蔵されたeSIMもある
  • eSIMはオンラインで書き換え可能

SIM(Subscriber Identity Module)は、いわゆるガラケーやスマートフォンなどのデバイスで使用される小さなチップカードです。このカードには、ユーザーの電話番号やアカウント情報、および通信事業者に関するデータが格納されています。

SIMカードをデバイスに挿入することで、デバイスは通信事業者のネットワークにアクセスし、電話をかけたり、テキストメッセージを送受信したり、データ通信を行うことができます。

シングルSIM

シングルSIMの仕組みのイメージ図

かつて日本ではSIMカードが1枚しか挿入できない端末が主流でした。(そもそも2枚をデュアルSIMと呼ぶならなら1枚はソロSIMな気がしますが。。)

各キャリア、もしくは「キャリアからSIMを借り入れている格安SIM業者」から物理的なSIMを発行してもらい、スマホに挿し込むことで、スマホは電話番号を得て、各社の基地局とも通信できるようになります。

ケータイショップで端末を購入した場合、既にスマホにSIMが挿された状態で渡されるため、見たことが無い方もいらっしゃるかも知れませんが、格安SIMをネット注文すると、SIMカードだけが送付され、自分でスマホに挿し込むことになります。

デュアルSIM

デュアルSIMの仕組みのイメージ図

近年登場しているのがデュアルSIMに対応した端末で、SIMカードを2枚挿すことができます。2つの電話番号を1つのスマホで運用できるようになります。

eSIM

eSIMを使った場合のデュアルSIMの仕組みのイメージ図

ここ数年ではeSIMというSIM機能が内蔵されたスマホが販売されるようになりました。物理的なSIMカードを差し替える必要がなく、内蔵のeSIMにデータを書き込んだり、書き換えたりできるので、ショップでSIMカードを直接受け取ったり、SIMカードを配送してもらう手間がなく、Wi-FIに接続してインターネット経由でデータを受信することで、オンラインで完結してしまいます。

物理SIMとeSIMを1つずつ備えた機種と、物理SIMを1枚とeSIMを2つを備えた機種があります。後者の場合は、物理SIM+eSIM もしくは eSIM+eSIMのどちらかのパターンを有効にして使用できます。

デュアルSIMについて詳しく

この章を20秒で読む
  • デュアルSIMには4種類(DSSS,DSDS,DSDV,DSDA)がある
  • DSSSはガラケー時代に主流だったもの
  • 最近のスマホはDSDS,DSDVがほとんどで、DSDAはごく一部のみ。
  • DSDS,DSDVに対応していれば、デュアルSIM運用によって料金を下げることが可能

デュアルSIMは上記の通り、2つのSIMもしくはeSIMを有効化して2つの回線で通信できるようにする機能ですが、デュアルSIMについて掘り下げて説明したいと思います。

デュアルSIMの種類

デュアルSIMも技術的に4段階の種類があります。

DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
DSSS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)のイメージ図

端末に2枚のSIMを挿すことができますが、手動でどちらか一方だけを有効な状態にできます。例えば、無効になっている方に電話がかかってきた場合は圏外扱いになります。現在のスマホでDSSSのタイプはあまり見かけません。いわゆる3G回線の頃に主流だったタイプです。

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)のイメージ図

一昔前に主流だった種類で、今でも一部の格安端末ではDSDSに対応しています。両方のSIMを同時に待ち受け状態にできますが、片方使用中はもう片方が通信できません。例えば、片方のSIMで通話中にもう片方のSIMでデータ通信をするというような使い方ができません。また、片方が4G回線、もう片方が3G回線を使用することになります。

iPhone XS, XS Max, XRがDSDS対応になります。

DSDSでデュアルSIM運用する場合は、通話専用SIMを3G回線、データ専用SIMを4G回線に設定しましょう

DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)のイメージ図

DSDS同様に両方のSIMを同時待ち受け状態にできますが、片方のSIMで通話中にもう片方のSIMでデータ通信ができないのですが、両方とも4G回線を使用することができ、現在主流のタイプになります。

iPhone11以降はDSDV対応となっています。

DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)のイメージ図

DSDV同様に両方のSIMを同時待ち受け状態にでき、両方とも4G回線を使用することができます。DSDVと違い、両方のSIMが同時に通信ができます。例えば、片方のSIMで通話中にもう一方のSIMでネットを見るなどできます。まだまだ普及していません。

デュアルSIMのメリット

仕事用とプライベート用等、回線を使い分けられる

1つの端末で2つの電話番号を持つことができるため、用途や管理方法に応じて電話番号を使い分けることができます。また、海外旅行中に一時的に旅行先で現地のSIMを追加して利用することで、SIMの差し替える必要がなくなります

元々、海外で国境を行ったり来たりする人が、両方の国で携帯電話を使うために、特に大陸国ではデュアルSIMが普及しました。

通信料金を最適化する

キャリアごとにデータプランを選択することで、料金を最適化することができます。後ほど紹介しますが、コツは通話専用とデータ専用に分けることです。

ネットワークの信頼性を高める

最近、大手キャリア含め、突然通信ができなくなる障害を良く耳にします。被害に遭われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大きな自然災害でも無い限り、大手キャリアが一斉に障害を起こすということはほぼ無いため、別キャリアの回線を持っていると、通信障害を回避できる手段になります

最近、大手キャリアは「副回線サービス」というオプションプランを出していて、障害が発生した場合に別キャリアにローミングできるサービスとなっていますが、容量500M、速度300kbpsで月額390(税抜き)という割高なオプションになっています。

しかし、デュアルSIMを普段から運用していれば、副回線サービスは不要になります

デュアルSIMのデメリット

バッテリー消耗

デュアルSIMで運用していると、両方で電波の探索・受信が行われるため、バッテリーを多く消費します。特に電波の悪いところや移動中は消費量が多くなると言われています。

ただし、最近の端末はバッテリー容量は使用効率が改善されていますし、アンテナも全国津々浦々はりめぐらされているため、実使用ではあまり気にならないでしょう。

通信回線の管理

今まで1つの回線プランを管理しておけば良かったものが、2つになることで管理が面倒になります

スマホ1台だけであれば、今まで1プランだったものが2プランになる程度なので、それほど支障は無いのですが、例えば、「家族分スマホ3台分を誰かがまとめて管理している」という話になると、どの端末のどのSIMがどのプランだったかをキチンと把握していなければ、解約やMNPのときに困ってしまいます

microSDカードが使えなくなる端末が多い

現状、iPhoneはそもそもmicroSDが使えないため、Androidだけのデメリットですが、デュアルSIM機能を使う上で物理SIM2枚使用するスマホの場合、2枚目のSIMスロットとmicroSDカードスロットが共有されていることがほとんどです。

つまり、2枚目のSIMカードを挿入すると、microSDカードが入らなくなってしまいますので本体ストレージの多い端末を選ぶと良いでしょう。

デュアルSIMを使ってお得にする方法

通話専用SIMとデータ通信専用SIMを組み合わせる

通話もデータ通信もできるSIMを1つ契約している方が多数だと思いますが、データ通信しかできない(通話用の電話番号をもたない)SIMもあり、これを活用します。

KEN

一般的にはデータ通信専用SIMの方が、通話もできるSIMよりも割安です。

LINE電話など、データ通信を使った通話方法が増えてきた昨今、電話回線を使った通話をほとんどしないという方が増えているため、データ通信専用のSIMを契約した方が、お得になります。

ただし、先述のとおり、データ通信専用SIMは通話用の電話番号を持っていません。

 

え、じゃぁ今持ってる電話番号ってどうなるの?

KEN

そこで、デュアルSIM機能を使って、電話ができるSIMを使います。
つまり、電話ができるSIMで電話をして、データ通信専用SIMを使ってインターネットを使えるようにします。

 

どうしてSIM1枚よりSIM2枚の方が安くなるの?

KEN

では、具体的に実際のプランを見ながら説明していきますね。

ほとんど電話をしない方はPovoとIIJmioの組み合わせがオススメ

IIJmioの料金プランはこのようになっています。

音声SIM

2ギガプラン:850円(税込)

5ギガプラン:990円(税込)

10ギガプラン:1500円(税込)

15ギガプラン:1800円(税込)

20ギガプラン:2000円(税込)

データeSIM

2ギガプラン:400円(税込)

5ギガプラン:660円(税込)

10ギガプラン:1100円(税込)

15ギガプラン:1430円(税込)

20ギガプラン:1650円(税込)

格安SIMを使ってスマホ料金を安く抑えている方だと、例えば5ギガプラン990円をシングルSIMで利用されている方が多いでしょうか。

そこで、同じ5ギガプランでも、データeSIM(通話用の電話番号がなく、データ通信しかできないeSIM)に変更したばあい、990円→660円と330円の節約になります。

では、電話はどうするのかというとAuのサブブランドであるPovoを使います。

Povoは基本料金が無料で、必要なときにだけデータ容量を追加することができますが、データを追加しなければ、データ通信に対する費用がかかりません。通話したときだけ、通話料が請求されます。

つまり、Povoを利用すると、通話をしなければ0円になりますので、ほとんど電話をかけない方は、PovoのSIMを契約することで、電話番号を0円で維持することができ、いざというときには通話料だけで電話をかけることもできます。

IIJmioのみ:音声SIM5ギガプラン990円

IIJmio + Povo:データeSIM5ギガプラン660円 + Povo 0円 = 660円

となります。

660円でデータが5ギガ使えて、通話料も自分から電話をかけた分のみになる端末が出来上がります。

IIJmioのオトクな登録方法

IIJmioは普通に契約すると初期費用(税込み3300円)かかってしまいますが、Amazonで販売されているエントリーパッケージを購入することで、この3300円の支払いが不要になります。エントリーパッケージは数百円なので使ったほうがお得です。

STEP
Amazonでエントリーパッケージを購入

エントリーパッケージを購入すると、初期費用が不要になるエントリーコードがもらえます。

STEP
IIJmioのデータeSIMに登録

Povoのオトクな登録情報

Povoは初期費用0円、契約解除も0円なので気軽に始めることができますが、せっかくなので、紹介コードを書いておきます。

L3QLIQUQ

申込み時にこのコードを入力すると、24時間データ使い放題のクーポンがもらえます

微々たる特典ですが、使わないより使った方が良いでしょう。

頻繁に電話をかける方は楽天モバイルとIIJmioがオススメ

楽天モバイルの料金体系はこのようになっています。

0GB〜3GB

980円(税抜)

3GB〜20GB

1980円(税抜)

20GB〜無制限

2980円(税抜)

さらに、通話料については、楽天モバイルアプリを使ってかけた場合料金はかかりません。

つまり、データ通信を3GB以内に押さえれば、980円(税抜)で通話し放題となります。

ここで、例えばIIJmioのデータeSIM2GBプラン440円(税込み)と組み合わせると、

楽天モバイル1078円 + IIJmio 440円 = 1518円(税込) でデータ5GBで通話し放題の端末が出来上がります。

通話を頻繁にされる方はこの組み合わせが最安になるかと思います。

ちなみに、通話を日々頻繁に使っていて、データ通信も20GB以上使うという方は、素直に楽天モバイルひとつに絞った方がお得です。ただし、「回線障害が発生したときに別回線を使える」というデュアルSIMのメリットはなくなります。

iPhoneのデュアルSIM設定方法

こちらに関してはApple公式ページを載せておきますのでご参照ください。

STEP
iPhoneユーザーズガイド:iPhoneでモバイル通信サービスを設定する 

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3f11fba92/17.0/ios/

このページにはiPhoneに物理SIMもしくはeSIMを追加する手順が記載されています。

STEP
デュアルSIMを設定する

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph9c5776d3c/ios

このページには、追加された物理SIMもしくはeSIMを有効化する手順が記載されています。

まとめ

KEN

さいごまでお読みいただきありがとうございます。

電話をほとんどしない方のおすすめプラン

  • 電話専用SIMとしてPovoを使う(基本0円、電話をかけた分のみ通話料)
  • データ通信専用SIMとしてIIJmioのデータeSIM(5GB)を使う(税込み660円)
  • 5GBのデータが使え、通話料金は電話をかけた分だけ
  • 合計660円/月 + 通話量(22円/30秒)
  • 24時間データ使い放題のPovo紹介コードL3QLIQUQ
  • IIJmioの申し込みはこちらから

電話をたくさんする方のおすすめプラン

  • 電話用に楽天モバイルのSIMを使う(3GBまでは税込1078円)
  • データ通信専用SIMとしてIIJmioのデータeSIM(2GB)を使う(税込440円)
  • 楽天とIIJmioあわせて5GBのデータが使え、通話料金は不要(楽天モバイル基本料に含まれている)
  • 合計1518円/月
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